My Generation (自転車と本、あるいは音楽)

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ラグビーW杯、日本は仏相手に健闘も黒星発進



フランス

47 25-11
22-10
21
スタッツ

日本
残念ながらフランス相手に番狂わせは起きなかった。前半はアンラッキーなトライを取られたり、比較的簡単なペナルティキックを外したりで主導権は握られたまま。11ー25と14点差で折り返し、いつもの日本なら後半の最初でやられてジ・エンドとなるのだが今回は違った。
後半の最初、フランスの猛攻を粘り強くディフェンスしトライを許さない。2度もインゴールまでボールを持ち込まれたが、執念でグランディングを阻止。我慢の時間の跡、日本にチャンスが訪れる。後半9分FWの縦突進でゲインを稼ぎ、田中からアレジにつなぎアレジがタックルを振り切り右ゴールポスト下にトライ。ゴールキックも成功して18−25。この後も日本はリズムよくゲームを運ぶ。後半18分にはいい位置でペナルティキックを得る。アレジが手堅く決めて21−25と4点差に詰め寄った。ここからの10分間トライを取れば逆転というところ何度かチャンスはあったが結局トライは取れず、逆に反則を取られる。フランスは手堅くこれを決めて21−28と7点差。残念ながら日本の健闘もここまで、ここから試合終了までの10分間に3トライを奪われ力尽きた。
良かった点、悪かった点
まず密集(モール・ラック)は良かった。特にラックがよく、フランス相手に十分通用していた。後半の最後はさすがに運動量が落ちていたが、集散も早く押し込めてもいた。ただしラックが多かったので相手にディフェンスで並ばれてスペースがあまり無かった。もう少しモールを混ぜて押し込んで相手を巻き込んで防御を薄くさせる等アクセントがあってもよかったと思う。
逆に悪かった点はスクラム。後半に3番が畠山から藤田に交代してからはちょっとよくなったが、ずっと押し込まれていし、何度も回されてゲインを許した。フランスのスクラムは世界一との評判もあるから仕方ないといえば仕方ないのだが、押されることはある程度分かっていたはずなんでボールを早く出す工夫があってもよかった。ラインアウトは思ったよりは良かったがもう少し安定感が欲しいところ。今日はよくディフェンスしていたが、フランスのように全員でつないでくるチームに対する組織的なディフェンスという点では課題が残ったと思う。
進歩した日本
カーワンがヘッドコーチになって2回目のW杯、日本は進歩した姿を見せられたと思う。日本代表の試合で久しぶりにアツくなった。フランス相手に後半25分過ぎまで「もしかしたら...」と思わせてくれた。今日のMan of the Matchは負けた日本のアレジが選ばれたが*1、それだけ日本のほうが印象に残るゲームをしたということだろう。この出来を維持して次のオールブラックス戦も頑張ってほしい。

*1:負けたチームから選出されるのは珍しい。