新日鉄釜石というチーム
遅ればせながら明けましておめでとうございます。今年も拙いブログではありますが、よろしくお付き合い頂ければと思います。
さて、新年初めての記事はラグビーネタで。2日にBSで「伝説の名勝負‘85ラグビー日本選手権 新日鉄釜石×同志社大学」という番組をやっており、この連休で録画を消化して少し書いてみたくなった。当時のラグビー日本選手権は社会人の優勝チームと大学の優勝チームが1月15日成人の日に雌雄を決するという形で行われており、年末から行わる各種大会もこの試合で一区切りとなっていた。この年は新日鉄釜石が社会人を7年連続で制し、当然日本選手権もV7を狙っていたのだが、大会直前に中心選手の松尾雄治が怪我で出場が危ぶまれていた。対する同志社大は後に神戸製鋼を7連覇に導く平尾誠二が最上級生となり大学選手権を3連覇、大学史上最強のチームという呼び声も高く、釜石のV7もいよいよ危うしという状況であった。
番組は試合前の状況について両チームの選手のインタビューを交えながら説明があり、試合は松尾、平尾両元選手を招き進行役はラグビージャーナリストの村上晃一氏*1で、録画のテープを前後半流しながら両者がコメントしていくという構成であった。
前半は同志社が2トライを上げリードして折り返すなど健闘するも、後半に入り風上に立った釜石が優位に立ち31−17で7連覇を達成。当時私は共通一次試験を間近に控える受験生だったのでこの試合のことはあまり記憶になく(見てたとは思うのだが)、今見ると同志社は随分頑張っていたんだなという印象である。ただ要所を締める釜石の試合巧者ぶりはやっぱり流石。しかし国立競技場が満員で、あの時代本当にラグビーは人気があったんだなと改めて思った。
釜石ラグビー 栄光の日々 - 松尾雄治とくろがねのラガーたち
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現在では親会社の新日鉄から離れてクラブチーム「釜石シーウェイブス」として活動を続けているが、今季もトップイーストで4位と残念ながらトップリーグ入りを懸けるトップチャレンジに出場できなかった。いつの日かトップリーグに復活して欲しいなと思う。また、2019年日本で開催されるW杯では、釜石で試合をしてもらおうという動きもあるようだ。こちらも実現すればこんなに素敵な事はないと思う。陰ながら応援したいと思います。
*1:この人も大体大でレギュラーを張った人である