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帝京大、日本選手権4強には進めず

国内のラグビーについて、2月9日、2014年度の大学選手権で圧巻の6連覇を成し遂げた帝京大が日本選手権1回戦でNECに勝ち、実に9年ぶりに大学勢がトップリーグのチームに勝利した。続いて15日に行われた2回戦は東芝と対戦したが、24-38と惜敗した。負けはしたが帝京大は素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

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日本選手権はもともと大学と社会人の優勝チーム同士が対戦するという形式でスタートし、長らく1月15日成人の日に開催されて、成人式を終えた晴れ着姿の女子大生が応援する姿が見られるなど、冬のラグビーの風物詩となっていた。当初は大学が強かったが、新日鉄釜石神戸製鋼といったチームが7連覇するなど徐々に社会人が優勢となり、96年度シーズンよりワンマッチではなくなり、社会人、学生複数のチームによりトーナメントとなった。今年も学生は上位4チームが出場した訳だが、帝京大が勝った他は全て大差で敗退。

今年は帝京が意地を見せてくれた訳だが、正直なところ今後も学生に取っては厳しい戦いが続くだろう。日本のラグビーがアマチュアリズムを遵守していた頃は練習時間が多く取れる大学が有利とも言われていたが、今やトップリーグはプロ契約の選手もいる訳で、いくら学生に時間があると言ってもこの時期は一応試験もあり(形だけかもしれないが)学生が勝てる見込みはあまりないのではないか。

学生は毎年チーム編成がガラっと変わる事もあり長期的な展望がそもそも立てにくい。昔にくらべ選手生命も伸びてきてトップリーグ側が有利な事は明白である。学生を参加させるかどうかフォーマットの見直しが必要ではないだろうか。せっかくの選手権、大差ばかりの試合では興を削ぐというものだろう。そういう意味では強かった今年の帝京には惜しみない拍手を贈りたい。