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歴史的大勝利!日本代表、南アフリカに競り勝つ -Rugby World Cup 2015

2015年9月15日、この日のことをきっと忘れない。ラグビー日本代表が英国ブライトンの地で南アフリカを撃破した日のことを。

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スコア 34 - 32。大金星いや偉業と言ってもいいかもしれない。何しろ相手は南アフリカ、W杯優勝2回の最も勝率の高いチーム、対する日本は過去1勝のみで最も勝率低いチームだ。また過去W杯で南アを下した国はNZ、豪州、イングランドの3つしかないのだ。海外のラグビーファンは誰も日本が勝つなんて思ってなかっただろうし、日本のファンもまさか勝つとは思ってなかったと思う。

何となくいいゲームをするかなという予感はあった。南アは8月にチャンピオンシップにアルゼンチンに初めて負けるなど全敗し、あまりチーム状況はよくなさそうだった。日本からするとどこからでもボールを動かしてくるAll Blacksなんかに比べると、重厚だがオーソドックスなスタイルの南アは相性はいい。前半は競った展開になり、後半勝負になるかなとは漠然と思っていた。

前半はPGを決めて3-0と日本が先制。共にラインアウトからのモールを押し込んでトライを取り合い 10-7。しかしリードも束の間またもラインアウトからモールを押し込まれ 10-12、ゴールは不成功。前半はこのまま折り返す。

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後半開始直後にPGを得て13-12 と逆点に成功するも、直後に相手ロックに抜け出されトライされる。ゴールも決まって 13-19。しかし日本もここから粘って2本のPGで 19-19と追いついた。後半に入っても日本のパフォーマンスは落ちていない。この後PGを1本ずつ取り合って 22 -22とがっぷり四つ。

この辺で相手のSHが日本のサントリーでもプレーするレギュラーのフーリー・デュプレアにチェンジ。南アもかなり焦りが出てきている。会場も日本を応援する声が大きい。しかし相手も南ア、簡単には勝たせてくれない。交替したフッカーに抜け出されトライを決められる。ゴールも決まり 22- 29とリードされる。

残り15分、ここからの日本代表のパフォーマンスが素晴らしかった。68分頃自陣でペナルティを得た日本は敵陣10m付近の左側タッチにキックを蹴り込む。マイボールラインアウトから右に展開、立川からマレ・サウの後ろを通して小野へ、小野から左へ走り込んできた松島へパス、松島が抜け出しいいタイミングで五郎丸へパス、そのまま五郎丸がトライ。素晴らしいトライだった。難しい角度のキックを五郎丸が決めて同点に追いつくと会場の盛り上がりも絶好調に。

直後のキックオフから南アもラッシュしてくる。日本も身体を張って止め続けるが、ペナルティを犯してしまう。ここで南アはキックを選択、確実に点数を加算。この判断が日本に幸いした。70分過ぎに相手のキックからカウンター攻撃でフェーズを重ねゴール前に肉薄、たまらず南アも反則を犯す。日本はラインアウトを選択、モールを押し込みゴールラインに入るがボールダウンとはならず、ゴール前でマイボールスクラム。このスクラムを日本が押し込んで、再度反則を得る。タイムは80分を超えてラストワンプレーのみ。スクラムから右に展開、ラックを3度つくり、右側ゴール前から今度は左に展開、立川からアナマキ・レレィ・マフィへ2人飛ばし、アナマキからヘスケスへボールが渡り、左側ゴール隅へ飛び込み逆転トライ。ゴールは不成功、スコア 32 -34、日本が逆転勝利。

ラグビーW杯史上もっとも劇的なジャイアント・キリングとなったが、それ以前にラグビーのゲームとして非常にスリリングだったし、あらゆるスポーツの中でも魅力のあるゲームだったと思う。

でも、まだ初戦。W杯は始まったばかりだ。4日後にはスコットランド戦、今度は完全アウェイになる。次の試合で真価が問われる事になる。頑張れ!日本代表!!