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簡単なラグビー観戦の手引き - 戦術編その1

簡単な観戦の手引きということで今までに記事をいくつか書いたけど、今回は戦術面、特にフィールドのことを書いてみたい。

ラグビーが他の球技と際立って違う点としては、ボールを前に投げれないという点ともう一つ、得点をするのにボールを自らインゴールに持ち込まないといけないという点が挙げられる。他の競技ではボールをシュート(投げる、蹴る)、あるいはショット(打つ)することで得点ができるが、ラグビーでは得点するにはインゴールにボールを持ち込まないといけない。この点が戦術のベースとなってくる。

ラグビーの基本戦術は陣取り

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/thumb/5/5c/Rugby_field_01.svg/300px-Rugby_field_01.svg.png図はラグビーのフィールドを表したもので(図はwikipediaからリンク)ある。真ん中のラインがハーフウェイラインである。例えば下から上に攻める場合、ハーフウェイより下半分を自陣、上半分を敵陣という。で、トライを取るためには敵陣のインゴールに行かなければならないので、攻撃の起点はハーフウェイより敵陣側にあるほうがいい。敵陣に行くには走って攻撃を連続して前進するか、キックを使って攻めることになる。

ゴールラインハーフウェイラインの間に22mラインと10mラインというのがある。22mラインというのはゴールラインから22mの地点に引かれたライン、10mラインはハーフウェイから10mのところに引かれたラインである。敵陣22mラインよりゴール側に入り込むと得点チャンスとなる。逆に自陣側22mライン内側に攻め込まれるとピンチである。敵陣に入れば反則してもペナルティ・キックで即失点という危険はなくなるし、逆に相手が反則してペナルティ・キックをもらえれば得点のチャンスとなる。なので出来る限り敵陣にいる事が望ましい。

22mライン

22mラインというのは意味のあるラインで、日本の試合を見ていると五郎丸がタッチ(サイドライン)にキックするシーンを見ることがあると思うが、自陣の22mラインより内側(自陣ゴール側)からタッチに出す場合は直接ノーバウンドで出してよく、タッチに出た地点での相手ボールのラインアウトとなる。*1このため自陣から抜け出すためにはまず、22mラインより内側からキックを蹴ることになる。

22mより外側(敵陣側)でキックを蹴り、直接ノーバンでタッチに出てしまった場合は蹴った地点から水平にタッチに移動した地点でのラインアウトになるので、戦術として22m外側から直接タッチは狙わない。

10mライン

前半、後半の試合開始、トライとかペナルティゴールの得点の後はキックオフでゲームが開始となる。キックオフはキックする側はハーフウェイラインからキックを行う。前半、後半でキックするチームは入れ替わる。得点後は得点されたほうがキックを蹴る。キックオフのキックは10mラインに達しないといけない(ゴロキックでもいい)。キックを受ける側は10mラインより自陣側でキックを処理する。達しなかった場合は、やり直すかハーフウェイライン上中央でスクラムをキックを受ける側が選択。(センタースクラムという)

過去記事も併せてご覧頂ければ幸いです。

mucho66.hatenablog.com

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*1:バウンドしても構わないけどボールが楕円形なので狙ってバウンドさせてタッチに出すのは難しい