My Generation (自転車と本、あるいは音楽)

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The Rolling Stones "Exile on Mainstreet"

昨年来発売されてきたStonesのリマスターが、このアルバム(邦題「メインストリートのならず者」)で完了した。

Exile on Main Street

Exile on Main Street

このアルバムだけ、リマスター発表が遅かったが、引換えに未発表曲が詰まったボーナスディスク付きで登場してきた。リマスター効果はよく聴けばというレベル。劇的には変わっていない(以前にも一度リマスターしているし)未発表曲を一聴しての印象だが曲として完成しているものはなかなかにクオリティは高い。(いくつかの曲はミックが唄入れをやり直してるようだ)
最近ではこの『ならず者』が最高傑作みたいな評判だけど、むーちょがStonesを聴き始めた当時はそうでもなく、どちらかというと評判は芳しくなかった。2枚組*1の割には地味な曲が多い*2からそういう評価だったのだろう。時を経て『ならず者』の根底に流れているアメリカ南部音楽のエッセンス、取り入れ方がようやく理解されてきたということかもしれない。"Loving Cup"など実に渋くていい。
このアルバム単体の評価は別にして、68年”Beggars Banquet”から72年のこのアルバムあたりまでがStonesの絶頂期だったことは衆目の一致するところではないかと思う。どのアルバムも充実しているし、海賊盤等で確認できるライブも凄みがある。特にミックテイラーのギターがカッコいい。スキャンダラスな話題にも事欠かなかった。73年の幻の来日*3が実現していたら、それは凄いことになっていたのだろうと思う。


ところで最近のStonesのデラックスエディションとかボックスとかやたらと高い。何とかならないものか。

*1:CDでは1枚だけどLPでは2枚組だった

*2:ライブで必ずやるスタンダード曲も”Tumbling Dice”くらい

*3:メンバーの麻薬所持による逮捕歴等で入国許可が出なかった