『グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人』
- 作者: 森下香枝
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/06/04
- メディア: 文庫
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本書では実行犯の一人と思しき人物が特定されているが、その人物に話を聞くことはできないようなので結局のところ真相は不明である。その人物が犯人である可能性はかなり高いだろうという印象だが、決め手にはかける。あくまで実行犯の一人であり、犯人グループの全貌ではない。あとグリコが裏取引に応じたかということであるが、これも真相は不明。ここのところは読んだ人によって印象が違うと思うけど、黒か白かと言われると黒に近いグレーという気がする。いずれにせよ一連の事件は全部時効を迎えてしまってるので、犯人が出て来ても刑事責任を問う事はもうできない訳だけど。
本書の著者はあるルートから当時の捜査報告書を入手して読んだようだが、読めるものなら読んでみたい。