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メジロ牧場解散

久しぶりの競馬ネタだが、ちょっと残念な話題。オーナーブリーダーとして名門であるメジロ牧場が解散するらしい。

牝馬3冠馬メジロラモーヌをはじめ、メジロドーベルなど数多くの名馬を輩出したメジロ牧場が解散することが26日、明らかになった。67年に北海道伊達市に開場後、82年の天皇賞・秋メジロティターン)で8大競走初優勝。日本を代表するオーナーブリーダーとして引っ張ってきたが、近年は成績不振で、東日本大震災も追い打ちをかけた。5月20日付で法人としてのメジロ牧場は解散、同場を開場した北野豊吉氏から半世紀近く続いた「メジロ」の歴史は幕を閉じる。 [2011.4.27 スポニチAnnexより引用]

メジロ牧場といえば古くはメジロアサマメジロティターンをはじめ、牝馬3冠馬メジロラモーヌメジロライアンメジロマックイーンなど数多の名馬を競馬界に送り出した老舗である。近年はG1戦線に出走することも少なく、ちょっと存在感が希薄かなあとは思っていたが、まさか解散とは。今の競馬界は社台の馬が席巻してて*1ちょっと偏り過ぎなだけに、自家生産にこだわりのあるメジロやシンボリのような伝統ある牧場の再興を期待していたが、現実は厳しかったようだ。(近年はメジロでも外部の種牡馬の血を積極的に導入していたようだが、結果には結びついていない)
わたしが競馬を始めた年はちょうどライアンとマックイーンがクラシック戦線に躍り出た年で、初めて買った馬券はダービーでライアンから枠連で3点流し、ラッキーにも取れたことを覚えている。(典型的なビギナーズ・ラック)

これがそのダービーの動画。改めて見るとこの頃はフルゲートが20頭以上だったんだなあ。それと勝ったアイネスフウジンの強さが光る。
ライアンは現役時代、イマイチの成績だったけど、産駒は牝馬メジロドーベル阪神3歳牝馬Sオークス秋華賞エリザベス女王杯とG1を5勝、牡馬のブライトが天皇賞(春)を勝利するなど活躍した。これくらいまでがメジロ牧場に取っていい時代で、以降サンデーサイレンストニービンといった輸入種牡馬が台頭してくるとメジロの馬の活躍もなくなってしまった。
振り返ってみるとメジロ牧場の良さっていうのは歴史のある重厚な血統だと思う。天皇賞3代制覇のメジロアサマ ー メジロティターン ー メジロマックイーンと続いた血統やメジロライアン ー ドーベルと続く血統など自家生産の綿々と続く血というのは、間違いなく競馬のロマンという部分を彩っていた。それがなくなってしまうのは本当に寂しいし、こういうドラマチックな部分がなくなるのは競馬界に取っても損失じゃないかと思う。

*1:近年G1レースの半分以上は社台グループの種牡馬が勝利している