簡単なラグビー観戦の手引き ー基本編ー
ラグビーは数あるスポーツの中でもルールがややこしいスポーツである。スポーツというのはルールが分からないとその面白さが理解できない面もあるので、解説を試みたい。以下のことが頭に入っていると少しは面白さがわかるのではないだろうか。
基本事項
- プレーヤーは15人ずつ。交代は7人までOK。出血時は一時的交代が認められる。
- 前後半40分ずつ、80分。ロスタイムあり。
- 主審一人、線審二人。紛らわしいプレーはビデオによる確認がある。
- フィールドについてはWikipediaのページが詳しい。
- 得点方法はトライとキック。トライはゴールライン向こうの地域にボールを持ち込んでグランドにタッチすること。得点は5点。キックは3種類あり、トライ後のコンバーションは2点。反則の罰として与えられるペナルティキックは3点、ドロップキックによるドロップゴールも3点。
まずは3つ覚えよう
- ボールを前に投げてはいけない(反則名:スロー・フォワード)
- ボールを前に落としてはいけない(反則名:ノックオン)
- ボールを持っている味方のプレーヤーより前にいるプレーヤーはプレーしてはいけない(反則名:オフサイド)
ラグビーはフットボールであるけれど手を使ってもいいスポーツだ。でもそこには制約があってボールは前に投げられない。(真横はよい)そこからの派生で前に落としてもダメ。このあたりは大体ご存知ではないかと思う。
オフサイドはちょっと難しい。ラグビーでいうところのオフサイドは、味方のボールを持ってる人の後ろにいないといけないというものである。もし自分が味方のボール・キャリアーより前にいたら、自らその味方の後ろに戻るか抜いてもらうのを待たないといけない。
セットプレー
笛が吹かれて試合が止まった後、試合を再開するプレーは主に3つある。スクラム、ラインアウト、キックである。- スクラム
- 比較的軽微な反則のセットプレー。スクラムは基本8人で組み、スクラムを組む人をフォワードと呼ぶ。ボールをスクラムに入れて後ろまで足で持っていき、バックスに渡す。ボールが入ってからは双方とも押してもいい。自ボールの時はスクラムが安定しないとバックスにボールが渡せないし、逆に敵ボールの時に押せるとボールを奪い返すチャンスとなる。スクラムが崩れると危険なので、崩していると判断されると反則となる。
- ラインアウト
- サッカーでいうところのスローインに当たるもので、ボールがサイドラインより外(タッチという)に出たときに再開するセットプレー。双方のフォワードがボールが外に出た地点でタッチラインと垂直に並び、出したチームの相手にボールを投げ入れる権利が与えられる。投げ入れたものをジャンプして取る。相手ボールのラインアウトを取れるとチャンスとなる。
- キック
- キックには主にペナルティキックとフリーキックがある。ペナルティキックはサッカーでいうところの直接フリーキックでゴールを狙え、フリーキックは直接ゴールを狙えない。ポイントとしてはキックの代わりにスクラムを選択することも可能であること。PKのみ、直接タッチに蹴り出した場合ラインアウトは蹴り出したチームのボールインとなる。