My Generation (自転車と本、あるいは音楽)

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センチメンタル・シティ・ロマンス 「やっとかめ」

8月に出た結成38周年を迎えるセンチメンタル・シティ・ロマンスの25年振りのアルバム「やっとかめ」を購入した。

やっとかめ

やっとかめ

センチメンタル・シティ・ロマンスは私の地元名古屋出身のバンドであり、'73年結成と随分歴史のあるバンドであるが、メインストリームで売れていたバンドではないため、知っている人は少ないのではないだろうか。かく言う私も名前こそ知っていたがちゃんと聴いたことはほとんどない。初めて聴いたのはライブで先日の竹内まりやライブを大阪城ホールで見た時にオープニングアクトとして出ていた時なんである。その時の印象としては凄くしっかりした演奏のバンドだなということだった。ウエストコーストサウンドを基調とした爽やかな音を出していた。70年代では竹内まりやのバックを努めたりしてたそうで、業界内では和製リンダ・ロンシュタットイーグルスみたいと言われていたようだ。
さて25年振りのアルバムだが、タイトルの「やっとかめ*1」というのは名古屋弁で久しぶりという意味でそのままなんであるが、流石経験豊富なベテランにしか出せない味のあるアルバムである。竹内まりや小坂忠がゲストで参加しているが、それ以外の曲も充実している。ウェストコーストロックベースという点は守りつつも沖縄やアジアの民族音楽のエッセンスを散りばめて、らしいようならしくないようなサウンドだ。私が特に気に入ったのは「8月」。かなり重いテーマの歌詞なのに音は重くなく、かといって軽くもならず実に印象的だ。あとは竹内まりやのカバー「Natalie」、まりや本人もコーラスで参加してる。昔まりやバージョンは良く聴いたけど、センチがバックだったとは知らなかった。

youtubeに動画があったのでご紹介。新譜の曲ではないけれどセンチの特徴が良く出てると思うので。

世知辛い世の中にこういう音楽を聴くとホットする。当分愛聴盤になりそうです。

*1:漢字では「八十日目」と書く。