"Purple Album" Whitesnake
元ディープ・パープルのデビット・カヴァデールがホワイトスネイクとして出した第3期、第4期ディープパープルのカバーアルバム。
ザ・パープル・アルバム【通常盤CD/日本盤限定ボーナストラック収録】
- アーティスト: ホワイトスネイク,デヴィッド・カヴァーデイル,レブ・ビーチ,ジョエル・ホークストラ,マイケル・デヴィン,トミー・アルドリッジ
- 出版社/メーカー: ワードレコーズ
- 発売日: 2015/04/29
- メディア: CD
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自身が在籍したバンドでもあるしセルフカバーと言って差し支えないだろう。元々は亡きジョン・ロードより第3期パープルの再結成のお誘いがあったそうで、カヴァデールは即OKしたそうだが残念ながらジョンは病から回復することなく他界してしまい、再結成は実現しなかった。その後、リッチーとカヴァデールの間で共同プロジェクトの話が進んだそうだが、この話も結局立ち消えとなってしまった。ただし、その過程で色んなアイデアが出てきて、それが形になったのがこの作品ということらしい。
カヴァデールは「パープルは音楽業界の事を教えてくれた学校のようなものだった」と発言している。我々リスナーにとってもパープルはロックの先生だったと言えるだろう。我々世代でエレキギターを手にしたものは、みんな”Highway Star”や ”Smoke On The Water”のコピーに取り組んだのではないだろうか。
アレンジについてはレコーディング時の正式なメンバー構成がキーボードなしという事もあり*1、キーボードよりはギターがメインとなっており(しかもツインギター)、この点はジョンのオルガンがフィーチャーされたオリジナルとはかなり印象が異なる。ホワイトスネイクは元々ジョン・ロードも参加していたのだが、メタル化してからはキーボードは固定してないようだ。ツインギターということもあってサウンド的には派手な印象だが編曲そのものはオーソドックスと感じた。 第3、4期はベースのグレン・ヒューズが歌っていることも特徴の一つだが、グレンのパートもメンバーの誰かがそつなくこなしておりこの点は問題なかった。
Whitesnake - Stormbringer (Official Video) (The ...
動画は「嵐の使者」をピックアップ。自分的にはパープルというとやはり第2期が好きだが、改めて聴くと第3期も悪くない。
秋には日本ツアーもあるらしいです。
*1:2015年4月にキーボードとしてミケーレ・ルッピの加入が発表された