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日本アメリカに勝利、3勝1敗でもベスト8はならず - Rugby World Cup 2015

予選プール最終戦、アメリカと対戦した日本は 28 - 18 と初めてワールドカップでアメリカから勝利、予選通算成績は3勝1敗となった。

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日本が決勝トーナメントに進むにはアメリカとサモアに頑張ってもらわないといけなかったが、アメリカは中3日となる日本戦を見据えて主力を温存 0 - 64で敗北。南アフリカは勝ち点を16としB組1位進出を決めた。

サモアスコットランドはこれぞワールドカップという激戦となったが、スコットランドが 36 - 33と接戦を制し、勝ち点を14とした。前半はトライの取り合いとなったがサモアのアタックがよく 26 - 23とサモアがリード。後半は一転して両チーム我慢の展開、サモアに反則が多くスコットランドが2つのPGで逆転、72分にトライを積み上げ 36 - 26。サモアも必死のアタックでトライを取り返し 36 - 33と追い上げるがスコットランドが振り切った。この結果日本がアメリカに勝っても勝ち点で届かないため、スコットランドが2位で予選通過。

全体を通じても予選の最終戦となった日本対アメリカ戦、決勝T進出がなくなりモチベーション的に心配されたが3勝が目標の日本、そこは心配なかった。しかしアメリカも南ア戦に主力を温存した効果もあり出足がよい。まずはキックオフからの連続攻撃で日本の反則を誘いPGでアメリカが先制する。対する日本は7分に自陣からのアタックで小野が抜け出しキックを転がす。これを藤田がチェイス、FWに繋ぐ。直後のラックから左に展開、最後は松島がトライ、グランドをワイドに使ったいい攻撃だった。ゴール成功 7 - 3と逆転。

24分にアメリカがトライを返す。密集から近場を攻めて最後は右ウイングを余らせてのトライだった。ゴール不成功で 7 - 8と逆転。日本も反撃、28分にモールドライブからトライを決める。ウイング藤田の初トライとなった。ゴール成功で 14 -8。更にPGを一つ決めて 17 - 8で前半終了。

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後半はまず、五郎丸がPGを決めて 20 - 8とする。今日の五郎丸は精度が高かった。アメリカもPGを一つ返すが 72分過ぎに日本がラインアウトからのモールドライブでマフィが抜け出しトライ。ゴール不成功で 25 - 11。ここで畳み掛けたい日本だったが、敵陣ゴール前のラックをターンオーバーされて攻め込まれる。前半と同様に密集の近場を攻められディフェンスが足りなくなったところを外に振られトライされる。ゴールも決まって 25 - 18と差を詰められるが、残り3分で得たペナルティを五郎丸が手堅く決めて 28 - 18、アメリカの猛攻をしのいで逃げ切った。

3勝して決勝トーナメントに進めなかった初のチームに

3勝を目標にかかげその通りに3勝した日本、素晴らしいパフォーマンスだった。唯一スコットランド戦は残念だったけど、南アフリカとあれだけの激戦をした後の中3日、準備はしてたと思うが、しんどかったと思う。仮に同じ中3日でも初戦が南アでなければ、あるいは2戦目がスコットランドでなければまた違った結果だったろう。また勝つ相手が南アではなくスコットランドだったら(日本の目論見では南アに接戦でスコットランドに勝つというもの)おそらく2位で予選通過できただろう。

でも南アフリカからもぎ取った勝利の価値は文字通り値千金である。あれから新聞のスポーツ欄では必ず日本代表の記事が載っているし、テレビもスポーツニュースだけでなく朝昼の情報番組でも取りあげられるなど、ラグビー人気再燃に火をつけてくれた。スーパーラグビーの日本参戦も決まったし、この状況を2019年まで繋げていきたい。日本代表に惜しみない拍手を贈りたい。

ベスト8の組み合わせは決定しているが、展望等また別記事で取りあげてみたい。