My Generation (自転車と本、あるいは音楽)

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予選プールのスタッツから見えるもの - Rugby World Cup 2015

近年のラグビーでは試合毎にかなり細かいデータが取られている。誰が何回タックルに行ったとか、何回ゲインしてどれくらいの距離を稼いだとか、どうやって測定しているの?と思うようなデータもある。予選が終わった段階でそれらのスタッツを眺めてみた。

個人編

まずは分かりやすいところから。得点のトップはスコットランドスクラムハーフグレッグ・レイドローで60点。2位は我らが五郎丸で58点。逆にペナルティ・ゴールは五郎丸が13本でトップタイ。南アの10番ポラードとウェールズの10番ダン・ビガーが並んでいる。レイドローは11本で5位。

ちょっと玄人っぽいデータ、ゲインラインの突破回数は我らがキャプテン、リーチ・マイケルが36回で単独トップ。突破の走破距離は120m。タックルの成功回数も56回でトップ。常に身体を張り続けたことがわかる。もちろんフランカーというのはボールを持てば突進し、相手が走ってくれば愚直にタックルするのが仕事なのだけれど、リーチキャプテンは世界的にも類まれなフランカーであるということがデータでも裏付けられたということだ。

チーム編

日本がトップなのは、1試合平均のペナルティを与えた回数が平均 7.25でダントツ。2位の All Blacksが9.25とかなり差がある。いかに日本が規律を守っていたかという証明だろう。ハンドリングエラーも1試合平均 1.25と非常に少ない。あとマイボールスクラムのキープ率も100%と取られていない。これ結構凄いことで、南アや豪州、イングランドなどの強豪国でも90%くらいなのだ。いかに日本のスクラムが強固だったかということがおわかり頂けるかと思う。

意外なのはスコットランド戦のデータ。地域的支配率は64%、ボールの支配率も60%といずれも日本がリード。この数値はサモア戦とほぼ同じで、ラスト10分間ではどちらの支配率も85%に跳ね上がる。(サモア戦ではラスト10分間は逆に押し込まれている)スコアは10 - 45と完敗だったけれど、データ的には点差ほどやられてはいないことがわかる。差があるのはタックルミス、これは日本が16回とスコットランドの12回より多い。あと密集でのターンオーバー、これは日本の1回に対して相手が6回と完全にやられている。あとキックに関しても相手が上だった。

日本の躍進各種データから見ても頷けるという話でした。