My Generation (自転車と本、あるいは音楽)

自転車での走行記録とか好きな本や音楽などをメインにお届けします

燃えよ剣

 

映画公開を控えているからか、kindle で若干安くなっていたのでポチってしまった。ご存知新選組副長土方歳三の生涯を描いた司馬遼太郎による小説である。

 

幕末ものは最初に読んだのが「竜馬がゆく」で新政府=正義と刷り込まれてしまったのか、どうも幕府側の人物を描いたものは敬遠しがちだった。新選組も「新選組血風録」くらいしか手を出してこなかった。

新選組についてはある程度知っていたが、幕府瓦解後から函館戦までについてはほとんど知らなかったので、こういう顛末だったのかと遅まきながら知ることができた。

 

土方歳三という人は幕末期に生きた人としては珍しく政治的なことに感化されず、徹底的に職人であったのだなあと。このあたり、同じ多摩地域出身の局長近藤勇が徐々に政治的なことに首を突っ込んでゆくのと対照的である。

 

剣客としてだけでなく軍人としても能力が高く、日露戦争まで生きて軍人だったらきっと活躍しただろうなあと思う。もっとも薩長の新政府に降伏するところも想像できないけど。

 

映画は「関ヶ原」と同じく原田監督、岡田准一主演ということなので、観に行ってみようかなと思ってます。