映画「リスペクト」
ソウルの女王、Aretha Franklin*1の半生を描いた映画「リスペクト」を観てきた。
主演はジェニファー・ハドソン、ご本人からのオファーだそうですが、R&Bのグループ The Supremes を取り上げた映画「Dreamgirls」にも出演していて実力は申し分なし。Arethaの父親役にはフォレスト・ウィテカー、この人はクリント・イーストウッド監督の「バード」でチャーリー・パーカーを演じた人。
父が有名な牧師であり教会でゴスペルを歌っていた幼少期からその才能を見いだされていたArethaだが、歌手としてデビューした当初はなかなかヒットに恵まれなかった。成長するにつれて父親とは対立するようになり、また結婚も上手くいかなかったりと多くの葛藤を抱えていたが、アトランティック・レコードのジェリー・ウェクスラーと出会い、当初のジャズ路線からゴスペル色の強い路線に転向。シングル「貴方だけを愛して」のヒットがきっかけとなり、オーティス・レディングのカバー「RESPECT」で一躍スター街道に躍り出ていく・・・
売れてからのArethaはもちろん知っていたけど、売れてない頃はジャズっぽい路線だったことは知らなかった。当初はコロムビア・レコードからリリースしていたけど、ビリー・ホリデイのような路線を狙ってたよう。ちょっと今からだとジャズっぽいことやってたとは想像できない。やっぱり彼女の魅力はその圧倒的な声のパワーにあると思う。
CDは最近出た4枚組が初期化ら晩年まで網羅してくれているようで、これを聴けば一通りはカバーできそうです。
*1:アレサという表記が多いが、発音からはアリーサが正しそう