「朽ちるインフラ」
- 作者: 根本祐二
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/05/25
- メディア: 単行本
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社会資本というのは作るだけでなく維持にもお金がかかるものであり、この本の試算によるとこれら老朽化したものの更新維持に毎年8兆円がかかるそうである。
やっかいなことは長引く不況+少子高齢化でどこの自治体も財政状況は厳しく、公共投資という分野は削減候補の筆頭に位置しており予算増額はかなりハードルが高い。地方に行けば人口減のなかインフラをどこまで維持していくか難しい判断を迫られることもあるだろう。
この本ではインフラ老朽化問題に対する自治体での先進的な取組例の紹介やPFI、PPPの重要性やマネジメント手法(施設の統廃合、複数自治体での共有、インフラのスリム化など)が論じられている。
インフラを作ってしまったら必要不可欠になる維持管理費、更新費というものについて、作る前からもっと意識していかないといけないのかなと思った。