今週のお題「心に残る本」
これもたくさんあるんですが、一冊だけということになると、読書の楽しさを教えてくれたという意味で「冒険者たち−ガンバと15匹の仲間」を挙げたいと思います。
冒険者たち―ガンバと15ひきの仲間 (岩波少年文庫 (044))
- 作者: 斎藤惇夫,薮内正幸
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/06/16
- メディア: 単行本
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アニメもよかったですが、原作のほうも劣らずよかったです。今思えば、この本は少年冒険活劇の典型みたいな本で(主人公のガンバはねずみですが、まあ少年といっていいと思います)
- 主人公を含め弱い立場にある者が仲間と力を合わせて強敵に挑む
- 敵は理不尽で一人では対抗できなくらい強く、賢い
- 旅をしながら主人公は様々な経験をして成長し、強くなる
- 戦うことで誰かを助ける
といった要素をきっちりと含んでいます。剣と魔法こそ出てこないもののファンタジーと読んでも差し支えないかもしれません。アニメとはキャラの設定が結構違いますし、端折られたエピソードもあったりで、その辺りも興味深かったです。
小学生の頃に学校の図書館で借りて読んだのですが、数日間本当に夢中になって読みました。読んだ時の年齢とかタイミングがよかったんでしょう、ピタッとハマった感じでした。それまでは読書がこれほど面白いこととは全然知らなかったのですが、この本を読んだ後は学校や公立の図書館でいろんな物語を手に取って読むようになりました。本好きになるきっかけを作ってくれた本として今でも思い出深い本の一冊です。