My Generation (自転車と本、あるいは音楽)

自転車での走行記録とか好きな本や音楽などをメインにお届けします

パワハラが騒がしい

アメフトに始まって、レスリング、ボクシング、体操とパワハラ問題でスポーツ界が騒がしいですね。共通してるのはみんなどちらかというとマイナーな部類に入る競技っていうことでしょうか。あと、アメフトは違うけど個人競技であり、かつトップ選手は世界でも活躍できる可能性があるという点でも共通してますよね。

おそらく一般の人はアメフトやレスリング、ボクシング、体操なんて経験したことないでしょう。どの競技も高校の部活ではなかなかないですし、大阪ではボクシングのジムとかちらほら見かけますが、名古屋あたりですとぐっと少なくなります。ということもあってクローズになりがちなんでしょうね。

うちの子供が体操教室に通ってたこともあって、体操についてはちょっと興味を持って見ています。塚原夫妻の朝日生命クラブに関して引き抜きがあったという疑惑があるようでそれについて塚原氏は「一切勧誘はしていない」と発言されてました。一切ないかというとちょっと微妙な気がしますが、ただ一般的にはクラブ間で引き抜きというのは厳禁なような気がします。そんなに広い世界もでないんであまり仁義にもとることはできない感じです。

それよりは選手が自発的にクラブを移籍するほうが多いでしょう。選手がというよりは親でしょうか。何せ体操は小さい頃からやってないとなかなか上に行けないですし、自分の子に可能性があるとわかると親も目の色が変わってきます。そういう目線で見ると朝日生命体操クラブって凄く魅力的に見えますね。設備も立派でいろんな器具がそろってますし、コーチも選手もトップクラスだから所属するだけでなんかいい影響がありそうな気がします。

そういう親に対してクラブ側もちょっと後押しするというか、他クラブの有力選手の親に「うちに来るとこんなにいいことあるよ」みたいなことを言ったりしてるんじゃないかなとは思いますね。あからさまではないけども間接的に勧誘めいたことはしてるんじゃないかなと。

速水コーチに関しては引っぱたいた映像が出ちゃいましたね。危険度の高い競技なんで厳しさというか緊張感がないとダメですけど、暴力はやっぱりダメですね。

体操だけじゃなくてこれだけパワハラ問題が出てくるということはガバナンスが効いてないってことですから、ここはスポーツ庁に何らかのガイドラインみたいなものを作ってもらわんとダメなんじゃないかと思います。

ジョージアに完封勝利! ラグビー日本代表

春のテストマッチ終戦豊田スタジアムジョージアを迎え撃つ一戦。一昨年、ここでスコットランドに敗北したのでリベンジということで応援に行って参りました。

ところが試合開始2時間前くらい大粒の雨が降ってきてしまいました。その影響かお客さんの入りももう一つで15,000人に届かず。

バックスタンドに陣取りましたが、屋根があるところで助かりました。豊田スタジアムはピッチ部分にも開閉式の屋根を持っているけど、経費削減の一環でここんとこ閉めない方針だそうで、開けてました。

雨ということでフォワード戦が予想され、強力なフォワードを擁するジョージアに苦戦するのではないかと思ってました。なんせ相手は新大関栃ノ心の母国、フロントローなんかホンマにお相撲さんみたいですからね。栃ノ心はビデオメッセージで登場してました。会場に来ると思ってたんですが残念でした。代わりでもないですが、吉本ラグビー部の中川家が来てました。中川家は二人とも高校でラグビーしてたらしいです。他にはスリムクラブの真栄田、ブラマヨの吉田が高校ラグビー経験者だそう。

前半は雨脚も強く、スコアレスな展開。キッカー田村がPGをイージーなところも含め3本外し、苦しい展開。前半終わって 9 - 0。

後半に入ると雨も小雨になり、日本が優勢に。田村はPGはイマイチだったけどその他のキックはなかなかよく、相手の裏を効果的についていた。今日はフォワードが頑張っていてスクラムも何度かコラプシングを取られてけど、押されることはほぼなかったし、ラインアウトもキッチリ取れてました。モールディフェンスもすごく頑張ってて、きっちり止めてました。途中出場の地元出身姫野は大歓声を受けてトライを決めるなど運が強いですね。でも、本当にこれからのラグビー界を背負っていく選手だと思います。

終わってみると 28 - 0 と完封勝利!テストマッチで完封はなかなかないので気持ち良かったです。

春シーズン、イタリア、ジョージアとの戦いで思ったのは、この2チームよりはスーパーラグビーのトップチームのほうが強いなということ。両チームともフォワードには定評があるけども南アや豪州のチームに比べるとそこまでは強くないという印象。バックスにも正直そんなに危険な選手はいないですね。サンウルブズでは苦戦しているけども、3戦を2勝 1敗と勝ち越せたのは明らかにスーパーラグビーで揉まれた経験が生きてます。サンウルブズの経験は日本代表の強化に繋がっていることが証明されたと思う。

でも、欲を言えばイタリアとの2戦目は勝っておきたかったし勝てた試合だったと思う。日本のターゲットはアイルランドであり、スコットランドである。アイルランドは豪州に遠征、ワラビーズに連勝と好調を維持しているし、スコットランドは米国にまさかの逆転負けを喫したけども先週はアルゼンチンに勝つなどこちらも自力のあるところを見せている。6nationsの中核をなす国がターゲットなのだから、ジョージア、イタリアには全勝しておきたかった。

そういう意味で11月のオールブラックス戦、イングランド戦は本当に試金石となるだろう。今から楽しみです!

両国近辺お散歩

こないだの日曜(6/17)に東京住処の近辺を散歩してみました。東京住処は隅田川の新大橋に近く、ここから北上し両国近辺まで歩きました。

目の前の公園で何かの祭りがあり、神輿を担いではりました。

ちょっと歩くと別の神輿が街を回ってました。

この江島杉山神社の例祭だったようです。調べると2年に1度神輿が街を練り歩くとあります。今年は本祭だったのだろうか。

隅田川の川辺は整備されてまして隅田川テラスと名が付いてます。

写真の場所は新大橋と両国橋の中間くらい。テラスは5、6km整備されていて白髪橋くらいまで歩けるようです。

ちょっと北に歩くと墨田区に入りまして、整備された街路がありました。「馬車の道」というそうです。

いきなり「井筒部屋」に遭遇。今は先代の次男で元関脇の逆鉾が部屋を継いでるみたいです。他にも近辺に時津風部屋出羽海部屋などがあります。さすが両国、国技館のお膝元ですね。

少し歩くと何か見たことあるマークが目に入ってきました。何かと思ったらパールイズミのマーク、サイクルウェアで有名なブランドです。どうもここが本社のようですね。ここで安売りとかしてへんかなあ?

少し東に歩くと吉良邸跡があります。そう、忠臣蔵で有名な吉良上野介の屋敷跡で、ここに大石内蔵助らが討ち入ったようです。もともとはかなり広大な屋敷だったみたいです。

中には吉良上野介の像とか、隅っこには吉良の首を洗ったとされる井戸があります。吉良邸跡は本所松坂町公園といもいいます。

さらに東に行くと幕臣勝海舟の生誕地があります。このあたりは江戸の頃は本所と言ってたようで、勝は7歳くらいまで本所で暮らしたみたいです。

このように公園の一角が整備されております。

吉良邸、勝海舟生誕地を北に歩くとJRの両国駅があります。左の緑色の屋根は両国国技館、さらに左にスカイツリーが見えます。

これはB.B.Base Cycle Stationという施設です。JRはB.B.Baseという週末限定で千葉へ行くサイクルトレインを運行していますが、その始発駅がこの両国です。B.B.Baseは自転車をそのまま持ち込めてラックに止めておけるというサイクリスト専用の列車です。このCycle Stationでは、ロードバイククロスバイクがレンタルできるそうです。B.B.Baseについては知ってましたが、自転車がレンタルできることは知りませんでした。一度利用してみたいですね。

国技館を正面から。先月は夏場所が開催されてて、栃ノ心の活躍もあり結構盛り上がってました。次は9月、秋場所です。一度は観に行ってみたいですね。

両国駅を北上すると安田庭園があります。元は大名屋敷だったようですが、安田財閥の祖、安田善次郎の所有となり死後、都に寄贈されたとのこと。

以前は隅田川の水を取水してて、干満の差が楽しめたらしいですが、今は直接の取水はしてないそうです。

ちょっと戻って国技館のすぐ東隣には江戸東京博物館があります。何というか特徴的な建物で、スフィンクスとかホワイトベースとかの別名があります。

最後は両国橋の上から、スカイツリーを撮ってみました。

このあたり、隅田川流域は(特に東側)いわゆる下町になりますが、なかなか趣きがあっていい感じでした。

第二戦は惜敗 ラグビー日本代表VSイタリア代表

自国開催のW杯を来年に控えるラグビー日本代表、イタリア代表との初戦は快勝だったが、真価を問われる第2戦は神戸での開催。 私は現地には行かず、東京で応援。秋葉原パブリックビューイングをするっというので後輩を誘ってちょっと覗いてみることに。

ベルサール秋葉原ってところでやってたんやけど、まあそこそこ人が入ってました。我々がついた頃にはもう座れそうな場所はなし。

試合開始30分前くらいからトークがあったんですが、ゲストは元代表のマイケル・ブロードハーストさんに早稲田の今泉さん。あと、RENAっていう格闘家と知らない芸人が来てた。今泉さん、でかいわ、横に。なんか親方みたいでした、ほんまに。昔はイケメン枠やったはずなんやけどなー。

トークの内容ですがこれがあまりイケてないんですね。前回大会の南アフリカ戦のことで結構引っ張っちゃって、うーんという感じ。いつまでもあそこで止まってたらあかんのですけどね。

座る場所もないんで近くのパブHUBで観戦。こっちも結構人が入ってました。さて、試合のほうは残念ながら22 - 25で惜敗。前半から流れが悪く開始早々、ロックのサムエラがハイタックルでシンビン退場。これでイタリア代表が勢いづいてしまい、前半はマイボールの時間がかなり少なくなってしまった。前半終わって3 - 14とトライを奪えず。後半も先に点を取って追い上げておきたいところをイタリアに点を取られてしまう。イタリアの足が止まってからは日本も2トライを奪い、PGも2本決めたが3点及ばずノーサイドで連勝ならず。

イタリアも6nationsの一角、簡単には勝たせてくれない。ただ、日本がターゲットにしてるのはアイルランドスコットランドなので、連勝しておきたかったところ。次週ジョージア戦は勝って気持ち良く春シーズンを終わりたいが、イタリア以上にFWが強力なのでしっかり対策しておかないといけないですね。

池上夏樹 「ハワイイ紀行」

最近、ハワイのキラウエア火山が噴火して大変なことになってます。日本でも鹿児島では新燃岳が噴火したり、数年前ですが御嶽山が噴火したりしてますし、こないだも南米で火山が噴火してて世界的に火山活動って活発になってるのかもしれません。

で、キラウエア火山の噴火がきっかけでこの本を再読してます。

ハワイイ紀行 完全版 (新潮文庫)

ハワイイ紀行 完全版 (新潮文庫)

この本はハワイについて地理、民族、歴史、文化と一通りのことを書いてあります。まずハワイの先住民はハワイよりは「ハワイイ」に近いアクセントで自分の島を呼ぶそうです。なのでこの本も「ハワイイ紀行」となってます。

最初は地理的なところからスタートしてます。改めて地図を見るとハワイってどこの大陸からも遠くて孤立してるんですよね。最も近い米国カリフォルニアからでも3900kmくらい離れてます。東京やシドニーからだとそれ以上離れてますが、ここには5世紀には既に人が渡った形跡があるらしく、ちょっと信じがたいです。一体どうやって渡ったんだろう?

そして、ハワイ諸島はプレート・テクトニクス理論を実証してるんだそうです。日本では地震が多いのでプレートという言葉くらいは耳にしたころがあると思います。この理論では地殻はサッカーボールみたいな感じでいくつかのプレートが合わさっていると。で、このプレートは動いていて、一方から出てきてもう一方へ吸い込まれるように動いてるのだと。実際にハワイが載ってるプレートは年に8.9cmくらい北西に動いてるそうです。キラウエア火山の下にホットスポットと呼ばれる場所があり、これはプレートの下にあってここからじゃんじゃんマグマが湧き出してくるんですが、これが地上に出て固まってプレートに載って少しずつ北西に動いていって、現在のハワイ諸島を形成してるんだそうで、それぞれの島の岩の年齢を測るとこのプレート・テクトニクス理論とピッタリ合うんだそうです。これもまた凄い話です。

日本もハワイと同じく島国な訳ですが、ハワイにも黒船と同様に英国からキャプテン・クックがやってきてます。紆余曲折がありながらも最終的にハワイは米国の一部となってしまいました。もちろん最初に諸島を統一したカメハメハ大王の子孫は王国を存続させようと頑張ったのですが、(例えば日本からの移民を増やすなど。天皇家と政略結婚の申し出もあったそうです)結局米国に屈してしまいました。 日本は維新の時には欧米の属国にならずにすんだけど、それは色々と幸運だったんだろうなという気がします。

とかいいつつ私はまだハワイには行ったことないんで、いつか行かねばと決意を新たにした次第です。