My Generation (自転車と本、あるいは音楽)

自転車での走行記録とか好きな本や音楽などをメインにお届けします

大学選手権4回戦

12/18日はラグビー大学選手権の4回戦を花園ラグビー場で観戦。

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午前中所要があり、開始時間に間に合わず。スタジアム前もひっそりしてます。

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オミクロン株の感染もちらほら聞こえる中、観客の入りも少し抑え気味か。チケット選ぶ時点ではメイン、バックとも満杯だったけど。 今回は珍しくメイン側で観戦。メインは日が当たらないんで見やすいけど寒い。関西でもかなり冷え込みがきつく冷えました。

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第1試合は関西リーグ4位同志社大 vs 関東リーグ3位の大東文化大。序盤は同志社のペースだったが、ミスが多く結果自滅みたいなトライを取られて僅差のゲームに。7点差、残り時間1分半くらいで、大東文化大キックオフのボールを自陣でキープし時間を使う作戦だったが、大東文化大にボールを取られてゴール右隅にトライを許す。ゴールが決まれば同点、トライ数は同じだったためトライ後のゴール数が多かった大東文化大が勝ち上がれたが、惜しくもゴールは失敗。同志社が勝利、準々決勝は帝京大に挑むことに。

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第2試合は昨年の覇者天理大 vs 対抗戦3位の明治。この日の明治はスクラムが強烈で天理を圧倒。点差は27-17 だったがスコア以上に明治が強かった印象。天理は昨年の優勝メンバーから半数以上抜けて、チーム作りに苦しみ関西リーグでも3位だった。それでも後半は2トライを返し、意地は見せれたのではないか。勝ったは明治は早稲田と対戦。正月前に早明戦というのもちょっと変な感じ。

近大も慶応に敗れ関西勢では1位の京産大同志社のみが残ったが、同志社の次戦は対抗戦優勝の帝京大、ちょっと厳しい感じ。京産大の相手は対抗戦5位の日体大を下した関東リーグ戦2位の日本大、何とか勝ち残って正月を迎えて欲しい。

映画「リスペクト」

ソウルの女王、Aretha Franklin*1の半生を描いた映画「リスペクト」を観てきた。

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主演はジェニファー・ハドソン、ご本人からのオファーだそうですが、R&Bのグループ The Supremes を取り上げた映画「Dreamgirls」にも出演していて実力は申し分なし。Arethaの父親役にはフォレスト・ウィテカー、この人はクリント・イーストウッド監督の「バード」でチャーリー・パーカーを演じた人。

父が有名な牧師であり教会でゴスペルを歌っていた幼少期からその才能を見いだされていたArethaだが、歌手としてデビューした当初はなかなかヒットに恵まれなかった。成長するにつれて父親とは対立するようになり、また結婚も上手くいかなかったりと多くの葛藤を抱えていたが、アトランティック・レコードのジェリー・ウェクスラーと出会い、当初のジャズ路線からゴスペル色の強い路線に転向。シングル「貴方だけを愛して」のヒットがきっかけとなり、オーティス・レディングのカバー「RESPECT」で一躍スター街道に躍り出ていく・・・


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売れてからのArethaはもちろん知っていたけど、売れてない頃はジャズっぽい路線だったことは知らなかった。当初はコロムビア・レコードからリリースしていたけど、ビリー・ホリデイのような路線を狙ってたよう。ちょっと今からだとジャズっぽいことやってたとは想像できない。やっぱり彼女の魅力はその圧倒的な声のパワーにあると思う。

CDは最近出た4枚組が初期化ら晩年まで網羅してくれているようで、これを聴けば一通りはカバーできそうです。

*1:アレサという表記が多いが、発音からはアリーサが正しそう

燃えよ剣

 

映画公開を控えているからか、kindle で若干安くなっていたのでポチってしまった。ご存知新選組副長土方歳三の生涯を描いた司馬遼太郎による小説である。

 

幕末ものは最初に読んだのが「竜馬がゆく」で新政府=正義と刷り込まれてしまったのか、どうも幕府側の人物を描いたものは敬遠しがちだった。新選組も「新選組血風録」くらいしか手を出してこなかった。

新選組についてはある程度知っていたが、幕府瓦解後から函館戦までについてはほとんど知らなかったので、こういう顛末だったのかと遅まきながら知ることができた。

 

土方歳三という人は幕末期に生きた人としては珍しく政治的なことに感化されず、徹底的に職人であったのだなあと。このあたり、同じ多摩地域出身の局長近藤勇が徐々に政治的なことに首を突っ込んでゆくのと対照的である。

 

剣客としてだけでなく軍人としても能力が高く、日露戦争まで生きて軍人だったらきっと活躍しただろうなあと思う。もっとも薩長の新政府に降伏するところも想像できないけど。

 

映画は「関ヶ原」と同じく原田監督、岡田准一主演ということなので、観に行ってみようかなと思ってます。

 

「山下達郎 シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012」を配信で観る

2012年に期間限定で劇場公開された山下達郎の映画「山下達郎 シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012」を配信で観た。

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達郎御大はこれまでDVD等で映像作品は出していないが、唯一2012年に期間限定で映画という形で公開された貴重な映像作品が配信という形で再公開された。今回も10日間と期間限定だし、配信といってもMusic/Slash では1日に2〜3回、決まった時間のみ配信で後からオンデマンドでは見れないので、より劇場公開に近い形となってます。

80年代「メロディーズ」発表当時、90年代、2012年あたりと若くてエネルギッシュな頃から最近(と言ってももう10年くらい前になるが)までのライブとなってます。若い時だけでなく最近のライブでも声がよく出てるし、本当に凄いです。全編ライブ映像で構成されており、本人や関係者等のコメント等も一切なし。曲のほうも新旧織り交ぜてカバーやアカペラも入ってますが、時間が2時間に満たない感じでそこだけはちょっと不満ですね。

コロナ禍でツアーのほうも中止が続いてますし、アルバムも2011年の「Ray of Hope」以降は出てないんですけど、新作を準備中という話なので期待大ですね。


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おまけで配信された「さよなら夏の日」のVideoがオフィシャルYoutubeで公開されてたので貼っておきます。今の季節にピッタリですね。(ちょっと遅いか?)

この曲が入ってるアルバム「ARTISAN」が30周年ということでリマスターされて再発されたけど、MVもそれと同時に作成されたようです。原曲のイメージが良く表現されてるなと思います。

映画「サマー・オブ・ソウル」(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)

1969年にニューヨークで開催された「ハーレム・カルチャラル・フェスティバル」のドキュメンタリー映画「サマー・オブ・ソウル」を観てきた。

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「ハーレム・カルチャラル・フェスティバル」とはニューヨークのハーレム地区で開催された音楽のフェスティバルのこと。69年の夏に6週間に渡り開催され、延べ30万人を動員したそうである。69年というとウッドストック・フェスティバルが開催された年であり、こちらは約40万人の動員。大きく違うのは「ハーレム・カルチャラル・フェスティバル」は出演者も黒人がほとんどで観客もほとんどが黒人であること。出演者の多くがこれほどたくさんの黒人を見たのは初めてだったと述懐している。

とにかく映像として貴重だし、出演者もかなりの大物が揃ってます。若きスティービー・ワンダー(なんせこの頃まだ19歳)、やけにスリムなB.B.キングモータウン勢ではグラディス・ナイト&ヒップス、テンプテーションズのメンバーだったデビッド・ラフィン、などなど。パフォーマンスも素晴らしい。ステイプル・シンガーズやフィフス・ディメンジョンとか動画の存在自体が貴重ではないだろうか。


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キング牧師に捧げられた曲”Precious Lord, Take My Hand”をゴスペルの女王マヘリア・ジャクソンとステイプル・シンガーズのメイヴィス・ステイプルズが一緒に歌うのだが、圧巻の一言。特にマヘリアは本当に凄いです。スライ&ファミリーストーンウッドストックにも出てる)、ニーナ・シモンのパフォーマンスも圧倒的。

あと、ドキュメンタリーとして秀逸なのは当時の黒人が置かれていた状況についても掘り下げていること。そもそもこのフェスティバルは前年の68年に暗殺されたキング牧師の一周忌として企画されたらしい。同時に当時の黒人社会を覆っていた閉塞感をなんとか吹き飛ばそうとしたのだと思う。

www.pen-online.jp

個人的にはフィフス・ディメンジョンにハマりました。音楽が好きな人には是非観てほしいですね。