2019 Rugby World Cup 予選プール決定、日本はアイルランド、スコットランドと同組に
2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップの予選プール抽選会が5/10日、京都の迎賓館で行われた。日本はAプールとなり、アイルランド、スコットランドと同組になった。
これまで日本は厳しい組み合わせになることが多かったが、控え目に言って恵まれた組合せになったと言えるだろう。まず南半球勢と同組にならなかったし、欧州勢もエディーさん率いるイングランドを避けられた。スコットランドに雪辱するチャンスも貰えた。残りの2チームは欧州1位と欧州・オセアニアプレーオフの勝者ということになるが、現在のところ欧州1位はルーマニアが有力。欧州2位はスペインかロシアあたりだが、オセアニアはサモアかもしくはトンガになりそうで、ここはオセアニアが有力か。
しかしこうなってくると6月のテストマッチが凄く重要になってくる。6月に日本はルーマニアと1試合、アイルランドと2試合を日本に迎え撃つことが決まっているのだ、惜しむらくはアイルランドが今年はライオンズ遠征に主力を取られているので、日本に来るのはバリバリの1軍ではないということか。(その分勝つチャンスは増えるのだが。過去、スコットランドとウェールズに勝った時もライオンズ遠征の年だった。*1)
もちろん現在のランキングではアイルランドが4位、スコットランドが5位であリ、日本より強いことは明らかなのであまり浮かれてもいられない。アイルランドは昨秋にニュージーランドに勝ち、今春の6カ国対抗でもイングランドを破り全勝優勝を阻止しており今、勢いに乗っている。スコットランドには前回大会でも完敗だったし、昨年日本で2試合やったが、いずれも負けている。W杯から比べると差は着実に縮まってきているが、ひっくり返すには至っていない。今年の6カ国対抗ではイングランドには大敗だったが、アイルランド、ウェールズ、イタリアを撃破、フランスにも僅差負けと力のあるところを示している。ルーマニアにはこのところ勝ててはいるが、スクラムの強さには定評があるし、トンガ、サモアは勝ったり負けたりだが、W杯に限ると前回のサモアに勝った1勝のみ。つまり簡単に勝てる相手などいないということだ。
ただし、今までと大きく違うのは昨年よりスーパーラグビーにサンウルブズとして加入していること。サンウルブズの成績そのものは芳しいものではなく、今季もここまで1勝と結果が出ていないが、僅差の試合が増えているし、若手を多く起用していることは日本代表のチーム力底上げに貢献しているはずだ。その辺りが6月のテストマッチでどう果実として収穫できるのか、非常に楽しみです。