My Generation (自転車と本、あるいは音楽)

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映画「CODA」

「coda」という映画を観た。ここ数年で観た中ではかなりよかったです。


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「coda」というのは「Children of Deaf Adults」の略で聞こえない親を持つ聞こえる子供ことを指すのだそう。主人公のルビーもそうで自分以外の家族、両親と兄は耳が聞こえない。彼女は歌うことが好きで学校ではコーラス部に入る。コーラスと言っても日本の合唱部のような感じではなく、もっとポピュラーな歌をやってます。そこで教師に才能を見いだされ、バークリー音楽大への進学を勧められるが、家族の中で唯一の健聴者である彼女は通訳という役割を担っており、自分の将来と葛藤する・・・

アカデミー賞の作品賞にノミネートされてるだけあって、いい映画だった。まあ作品賞は「パワー・オブ・ザ・ドッグ」や「ウエスト・サイド・ストーリー」などの強力な候補がいて難しそうだけど。主演のエミリア・ジョーンズがいいですね。歌もいいし、まだ開花する前の少女の微妙な心情をよく表現できてると思った。重くなりすぎないようにユーモアの要素もしっかりあって、バランスもいい。

コーラス部の男子とデュエットをするのだが、その曲が”You’re All I Need To Get By”という曲でオリジナルはマービン・ゲイ&タミー・テレル。


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個人的にマービン・ゲイ&タミー・テレルはソウル界最強デュオの一組と思っているのでこの選曲は嬉しかった。他にはジョニ・ミッチェルの”Both sides now”(邦題:青春の光と影)も取り上げられててこちらもよかった。

フランス映画の『エール!』がオリジナルだそうだが、そっちも観てみたい。